時代も流れ、随分と周囲に建つ家の姿が変わってきました。
変りゆく時代の中ですが、「家+庭（みどり）のある」家で四季の自然の美しさや豊かさや快適さを実感できるような家が理想だと考えています。
自然と調和するように、その土地に馴染むように、そして次の世代の人々にも住み継がれていただけるような家づくりをしたいと思っています。
流行りのかたち、奇抜なかたちではなく、普遍的な価値のある家が理想です。経年と共に、その価値に愛着がわき、益々大切にしていただける様、一棟一棟丹精を込めてつくりあげます。そして、つくりあげた家を、お施主様と一緒に育み、見守ることが使命であります。自然豊かな住まいをつくり続けていきたいと思います。

多くの関係性（人と人・物・光、道路と敷地、隣家と計画建物 等々）が複雑に絡み合った設計条件を解きほぐし、再構成する。試行錯誤を繰り返し、周辺の町並みにとけ込むような、簡素で美しいかたちを導き出します。

ソファに座ったとき、キッチンに立ったとき、本を読むとき…。そこから見える光景、背後にあるもの、その場所の明るさや暗さ、感じる陰影、空間の大きさや広がり。さまざまな要素を考慮して居場所をデザインすることが、居心地の良さを生み出します。

持続可能性が高い国産材を中心とした自然素材建材の活用。安心に、永く住み続けられる。そんな家をつくり、守り続けること。それが私たちの社会的な責任であると考えています。